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Grand Cru Champagne

ドン・ペリニヨン、サロン、クリスタルなどの最高峰と言われるプレステージ・シャンパン、スタイルは様々ですが実はこれらには共通点があります。
それは使われているブドウの全て、もしくは大部分がグラン・クリュのブドウだということ。
一般の方はもちろん、プロの方にすらあまり知られていません。

ブルゴーニュではあたり前のテロワールについての言及がシャンパンではされていないのです。
優れたテロワールからは素晴らしいシャンパンが生まれているにも関わらず・・・

どの畑のブドウが使われているかは産地を問わず重要な選択基準となります。
それがグラン・クリュであればアピールして当然のように思いますが、市場に流通する多くのシャンパンのラベルからはどの畑が使われているのか読み取ることはできません。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
シャンパンの実態を探っていくと、その理由が浮かび上がってきます。
そして、本当に選ぶべきシャンパンとは何かが明確に見えてくるのです。

シャンパーニュ グラン クリュ 17村のうち、おさえるべきはこの9村!

Grand Cru Champagne A B C D #E F G H I

シャンパーニュは、有名ブランドだけ知っていても通とは言えない。村ごとの個性、小規模生産者を知って初めて「カッコイイ本当のシャンパーニュ通」になれる・・。

「分かる人」と思われたいなら、まずはグラン・クリュを知るのが近道です。
代表的な産地=村と、それぞれの味わいスタイルを覚えておくだけで選び方が劇的に明確になり、シャンパーニュについて深く語れるようになる。

今回の特集では、シャンパーニュの特級「グラン・ クリュ」を代表する7つの村と、その村の個性を正確に表現したシャンパーニュを1本ずつセレクトしてみました。

?レストランで「今日の前菜は新鮮な魚介類だから、アヴィーズ村のフレッシュなブラン・ド・ブランから始めよう」とか、「メインは肉だけど、最後までシャンパーニュで通したいからピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールを選ぼう」なんて言ってみませんか??

グラン・クリュの村で知る、シャンパーニュの本当の美味しさ。
飲み比べてみれば、誰でも明確にその違いが分かるようなシャンパーニュを選んであります。ご自宅でお手軽にご体験ください。

置き去りにされたテロワール~その背景にあるネゴシアンの真実~

なぜシャンパーニュ地方ではドメーヌが発展しないのか?

優れたドメーヌが尊重されるワインの世界ですが、シャンパーニュ地方ではドメーヌが少なく、ネゴシアンが流通量の多くを占めています。その根本的な要因は2つ。ひとつは、シャンパンは法定熟成期間が長いため、現金化するまでに通常のワインより時間がかかり、栽培家が元詰を始めるには金銭的負担が大きくなるということ。もうひとつは、村ごとに定められた同一価格でブドウを売ることができ、栽培家は毎年安定した収入が得られること。そのため、敢えてリスクを抱えて元詰を始める必要がないのです。

しかし、その背景を更に突き詰めてみると、シャンパンの流通を川上から川下に至るまで大手ネゴシアンが支配している実情が見えてきます。

大手ネゴシアンがテロワールに言及しない意図とは?

格付けが村ごとにされ、同じ村のブドウが区画に関わらず、基本的に同一価格で取引されるというこの地方特有の制度は、大量のブドウを必要とする大手ネゴシアンの買い付けを容易にします。

一般的にネゴシアン=買いブドウという印象が持たれていますが、実は優良区画についてはネゴシアンの自社畑も意外と多くあります。例えば、コート・デ・ブラン北端に位置するグラン・クリュのシュイイで最も優れた区画とされるサランの丘は、モエ・シャンドンにほぼ買い占められ、そのブドウはドン・ペリニヨンに使われています。また、グラン・クリュ最上の村と称されるアイの畑は7割以上もネゴシアン自らが所有しているのです。その他にもグラン・クリュの特に優れた区画の多くは、大手ネゴシアンにより長い年月をかけて買い占められています。

栽培農家はブドウを栽培するだけで、そのブドウが実際どのような味わいを生みだすのか知りません。収穫したブドウの質が高いのか低いのかもわからないのです。また、同じ村のブドウが同価格で取引されるという状況下では、区画の優劣を認識する術は殆どなかったと言えるでしょう。対して、自ら醸造を行う大手ネゴシアンは優れた区画を認識していましたので、その価値を知らない栽培農家から、本来の価値よりも安価に優良な土地を購入出来たと考えられます。このように、シャンパーニュ地方特有のブドウの値付けの制度にはもうひとつの隠れた大きなメリットがあるのです。

こうして川上ともいえる畑を圧倒的な購買力で制した大手ネゴシアンは、川下の販売面においても長年有利な立場を維持しています。

大手ネゴシアンは優良区画を所有しているにも関わらず、素晴らしいシャンパンは優れたブドウから出来るということをあえて謳っていません。それは、消費者の選択基準をテロワールよりもブランドに向けさせたいからなのです。大々的な広告により、ブランドイメージを打ち出し、ブランドで選ばれることにより、大量に仕入れるブドウで販売量を拡大することを可能としています。

そうして出来上がった一般的に認知されている概念が「シャンパンは複雑なブレンド技術や手間を要する熟成により個性が生まれるものであり、シャンパンの良し悪しには造り手の力量が大きく作用する」というものです。そこには味わいを左右する最も重要なテロワールという要素がすっぽり抜け落ちています。それは販売戦略のため、敢えてテロワールの言及を避けた結果なのです。

本当に選ぶべきシャンパンとは?

シャンパンはその味わいをファーストアタックのみで判断されがちです。しかしワインの醍醐味ともいえるアフターフレーバーに注目すれば、グラン・クリュの優位性は明白で、そのテロワールの力を感じることが出来ます。ひとたびその味わいを知ってしまうと、誰もがグラン・クリュを求めるようになります。

まず知って頂きたいのは、多くのラベルに書かれている村名は本拠地を記載しているにすぎず、その村のブドウが使われているという表記ではないということです。本拠地がグラン・クリュであればグラン・クリュ名が記載されますが、そのブドウが一切入っていないということもよくあります。当然のことですが、本拠地がどこかではなく、使われているブドウがグラン・クリュかどうかということ、更にはグラン・クリュのどの村なのかということが重要なのです。

もうひとつ知って頂きたいのは、大手ネゴシアンを含め一般的に、スタンダード・キュヴェにグラン・クリュのブドウは使われていないということです。グラン・クリュのブドウが使われているのは主に最高峰のプレステージ・シャンパンです。それらは誰もが飲みたいと思うものですが、その価格はスタンダード・キュヴェの何倍にもなります。しかし、数は少ないのですがスタンダード・キュヴェにグラン・クリュのブドウを100%使うドメーヌがあります。シャンパーニュ地方ではプレステージ・キュヴェとスタンダード・キュヴェには大きな価格差がありますが、幸運なことにスタンダード・キュヴェに使われるブドウがグラン・クリュか、そうでないかによる価格差はほとんどありません。

今、注目すべきは、グラン・クリュのブドウを使ったスタンダード・キュヴェです。それらが真にコストパフォーマンスに優れた本当に選ぶべきシャンパンなのです。

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